古座川ブランド認証

熊野和蜜

はちみつができるまで

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古座川町ではちみつをつくる人に、
実際にお話を聞いてみようと尋ねると、
愉快なおじいさんがいろんなことを教えてくれました。
古座川町の、はちみつづくりのベテランです。
――はちみつをつくりはじめたきっかけを教えてください。
まえから友達のを手伝いに行っていて、
そしたらお前もやってみいよ、と言われてよ、それではじめたんや。
――いまでは何個くらいゴーラを持っているんですか?
ゴーラは100個ぐらい管理しているが、いまはみつばちが入っているのは……20個くらいかなぁ。
――100個!? 置く場所はどうやって選ぶんですか?
大きな木の下とか、
蜂が飛んでくる目安になるものがあるかどうかで決める。
他にも、大きな岩が風よけになっていたりとか、そんな場所やなぁ。
周辺になにもないところに置いても、
結構帰って来ないんよ。
――普段の作業について教えてください。
冬はずっと点検にいって、掃除。
花がすくないからみつばちが蜜を食べるんやけど、
そのカスを食べにツヅリガの幼虫が来るんや。
そうしたらその巣を嫌ってみつばちは逃げてまう。
――え、みつばちには撃退できないんですか?
できない。
ほかにも、いろいろ問題が起きていないか見て回ったりもする。
例えば花粉を持って帰ってくるみつばちの数とか、
オスバチの様子とか、
そういうのを見ているだけで巣の中でなにが起きてるか、
わかる。
――すごい!
日本みつばちはおとなしいから基本人間を刺さへんのやけど、
巣の中で異常が起きていたりすると、
みつばちたちがすごく攻撃的になって。
それでわかったりもするんや。
――それを一つひとつやっていく……。
大変やで。
ただ、分蜂した蜂がうまくゴーラに入ったりすると、
それだけで楽しくて。


最後にお願いして、
はちみつをつくっているところを見せていただきました。
刺されるという印象が強くて、
ついつい警戒してしまいがちなみつばちですが、
採蜜ですごい数のみつばちが空を舞っているときも、
おじいさんたちは丁寧に作業をしています。
そんなはちとの距離の近さが、美味しさの秘訣なのかもしれません。

古座川町は、ほんとうに山の奥なんです。
大阪から高速をつかっても3時間。
川のみずは真っ青にすんでいて、
もこもことしたみどりの山が、
どこまでもつづいています。
そんな自然が豊かなところだから、
はちみつもどこかほっとする、
のんびりとした味をしています。

古座川町ではどんな風景の中にも、 かならず「ゴーラ」と よばれる巣箱があります。 丸太をくりぬいたものや、板を張り合わせたもの、 材料も、つくりかたも、ひとそれぞれです。 とっておきのゴーラを、とっておきの場所に。 はちみつづくりは考えることがいっぱいです。

春に分蜂した群れをゴーラに入れて、一年半。 ながい時間をかけてはちみつはつくられます。
そして7月、土用のころ。
降り注ぐ太陽の下でとんとんとゴーラを叩くと、 たくさんのみつばちが飛び出てきます。 採蜜です。 集めたはちみつは、とろっとした色の濃い一級品。
とても深いあじわいがあって、 自分が食べたいから、 みんなはちみつをつくりはじめるんだそうです。

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はちみつの魅力

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古座川のはちみつ歴史

海岸沿いから山奥まで、 どこでも見かけるはちみつづくり。 かつて「熊野蜜」と呼ばれ、 日本でも第一と江戸時代に記されたはちみつは、 古座川の上流の村からはじまったといいます。
その名も「太古」。 山奥にある数軒の村からはじまったはちみつづくりは、 いっきに熊野地域に広がっていきました。 太古蜜、という古い名前ものこっています。 そんなはちみつを買いに、ほんとに遠くから商人が買いに訪れていたのです。

認証
はちみつ
とは

古座川ブランド認証

古座川ブランド認証とは

豊かな自然に恵まれた古座川。
急峻な山々と澄んだ谷川が育んだ安心安全な生産物を、 きちんと伝えていきたいという思いから、 古座川ブランド認証制度がはじまりました。
現在は「はちみつ」と「鮎」を対象に 厳しい認証基準の作成と、 より良い品質を保つためのマニュアル作成を行っています。 ほんとうにいいものがきちんと評価され、 長くのこっていく仕組みづくりを目指し、 今後より幅広い品目を認証できるよう取り組んできます。
ブランド認証マークは、 古座川の自然を構成する太陽と山、そして川を表現しています。